製品開発プロセスの支援@沖縄(今、ホットらしいです)

 2011年度から2013年度まで、沖縄県より3年間の助成を受けて「新たな組込みシステム検証基盤構築事業」というプロジェクトが動いていました。同事業を実施するために設立されたのがTIDA(ティーダ)コンソーシアムで、製品開発プロセスを支援するための分析/設計/検証ツールの開発と、 そのツールを活用したサービス立ち上げを行っていました。


 具体的には、コールセンター(沖縄は全国1,2位を争う集積地です)に寄せられたユーザーからのクレーム情報を解析してデータベース化し、どのような情報が寄せられているのかを分析します。その際、日本語の形態素解析や係り元と係り先の解析、構文パターンによる分類などといった技術を組み合わせることにより、どんなクレームや意見、要望が寄せられているかをすべて自動で分析できるようになっているそうです。

 この分析結果は、ユーザーモデリングツールによるユーザー利用モデルの構築に利用されます。すなわち、マニュアル(仕様書)に記載されている内容からモデル要素を作成し、そこにクレーム情報を取り込むことで(開発者が想定していないユーザー操作が含まれていたりします)ユーザー利用モデルを作成します。さらに、作成したユーザー利用モデルからはテスティングツールによってテストケースを自動で作成することができます。これによって、ユーザーからのフィードバックを製品開発でのテストにまでつなげるというフレームワークを実現できるとのことです。


 事業が終了した今年度からは、コンソーシアムメンバーが国内外の企業にサービスの提供を開始しています。事業期間中、様々な場所でTIDAコンソーシアムの活動が紹介されてきたため、ますます複雑になっている自動車業界からも注目を集めていると聞いています。このツールが沖縄にあるからこそ、沖縄で製品開発のためのテスティングや分析を依頼したい、という引き合いも増えているそうですよ。それに合わせて、人材の需要もますます高まっています!